6年周期リズム診断
脳タイプ
脳タイプ解説
自分中心は、感情脳を中心とした全脳タイプ
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上の絵は、自分中心心理学がとらえている脳を機能別に図式化したものです。
まず、脳の真ん中あたり、ここを感情脳(感情脳タイプの人はこの部分が特化)と呼んでいます。
人の記憶、とくに情動の記憶や感情的な反応をする場所と言われています。感情脳は大脳辺縁系と言われている部分です。またここから大脳新皮質である人間脳へ神経が通じています。
その感情脳の下のところ、首から背骨(頸椎)を通じて、頭蓋骨との繋がりの少し上の部分。この場所を脳幹(脳幹タイプはこの部分が特化)と呼んでいます。脳幹は別名「爬虫類脳」とも呼ばれ、人間が動物としての生命維持に関連する機能を司っていると言われています。
そして一番外側に位置する脳を人間脳と呼んでいます。これはその名の通り、動物より知的に進化したとされる、人間としての特徴を有する脳で、「右脳と左脳」というように左右に分かれています。
これを人間脳・右脳(右脳タイプはこの部分が特化)、人間脳・左脳(左脳タイプはこの部分が特化)と呼び、知識や論理、言語などを司るとされる左脳と、イメージや映像、音楽や空間把握などを司るとされる右脳、というようにとらえています。
この4つの脳も、自分中心心理学では感情脳が基準であると説いています。感情脳は脳全体の真ん中に位置しています。これは、感情脳が全脳の司令塔としての役割があると解釈しています。感情を基準に、脳全体を統合的に働かせている状態。
これが「自分中心=全脳タイプ」というふうに定義しています。
脳タイプでわかる、あなたの言動パターン
先の説明のように、自分中心心理学では、脳の機能からこれを4つのタイプに分類しています。「感情脳タイプ」「脳幹タイプ」「人間脳・右脳タイプ」「人間脳・左脳タイプ」の4タイプです。
必ずしもきれいに4タイプに分類できるということではありませんが、あなたがどの脳タイプの傾向が一番強いか、というふうにとらえていただければと思います。実際には、誰しも全部の脳を使っているのですが、その分量のバランスの違いや、あるいはポジティブに使うか、ネガティブに使うか。自分が特化して使っている脳があるということです。
これを自分中心心理学では、利き腕があるのと同じように、「利き脳」がある、というふうに説明しています。あなたの利き脳によって、あなた固有の言動パターンが作られています。
脳タイプ別、他者中心的分類
★脳幹タイプ(暴君者)他者中心的イメージ:怒る人。体育会系的な人。上から目線の言動。
★感情脳タイプ(犠牲者)他者中心的イメージ:我慢の母。忍耐お婆さん。恨み深い言動。
★人間脳左脳タイプ(詰問者)他者中心的イメージ:きつい表情、言葉で詰め寄る、追い詰める。
★人間脳右脳タイプ(諦観者)他者中心的イメージ:話すとき目を見ない。無力感を与える言動。
全脳タイプ、自分中心的
自分中心的イメージ:自己完結感。意志を感じる。スッキリ感。責任感。心が伝わる言動。
脳タイプのそれぞれの特徴
脳幹タイプ(脳幹)のマイナスパターン「戦うか逃げるか、従うか従わせるか」
別名:暴君者 特徴:行動型(行動型であるが、怖れが強いとフリーズする)
言動パターン:勝敗や強弱、所有や所属にこだわる。人を敵か味方に捉え、味方も上下関係で認識する。
◆このタイプの人のテーマ(自分中心心理学より)
・自分が戦っている(我慢や葛藤)場面に気づき、勝ち負けの意識を自覚して減らしていく。
・相手を心で感じる。ひたすらリラックスを心がける。どのような自分も認め許す心を育てる。
脳幹タイプの特徴(暴君者タイプ)
物事を大雑把に極端にとらえ、中間のグレーゾーンが(あっても)見えていません。「0か100」という見方が物事の判断基準になっているため、行動とその結果も極端になりがちです。コミュニケーションがとれているつもりでも、弱い相手を支配的に抑え込んでいるだけで、周りを巻き込んでいきます。そんな自分の言動パターンが、人と摩擦を起こしトラブルを誘発していきます。物事の背景を感じとれないため、いつも一方的な正しさの主張をしがちです。そのやり方は結果的に敵を作ることになります。反発エネルギーを快感に感じて、戦うことは得られます。一時期に成功に見えることがあっても、その反動で帳消しにもなりがちです。なぜ、そのようになってしまうのか? 自分の心の根底に怖れを抱えていることが原因です。その根本的な怖れに気づき、自覚して自らを癒し、怖れを減らしていくことが、このタイプの人には必要です。
感情脳タイプ(大脳辺縁系)のマイナスパターン「傷つきたくないから我慢する」
別名:犠牲者 特徴:感情型(情に流されやすいが、人としての優しさがある)
言動パターン:黙って耐える。自分が犠牲になる。他者中心になると、同情で相手を引っ張ろうとする。
◆このタイプの人のテーマ(自分中心心理学より)
・五感を育てる。
・相手を思いやるより、自分の気持ちに寄り添う選択をする。自分の感情を、もっと優先する。
感情脳タイプの特徴(犠牲者タイプ)
現代は文字や映像、デジタル化された情報が、まるで家畜の餌のように自動的に与えられ、自身の経験的な五感や感情から得られる実感の情報は少ないと言えます。つまり現代社会は、コミュニケーションによる、心を感じる感度が育ちにくい環境だということです。そんな状況の中で、感情脳タイプは、絶滅危惧種と言えるくらい少数派です。特に若い人ほど、その傾向が強いでしょう。まだ昭和40年代以前に生まれた方は、感情脳もある程度育っていますが、それ以降の人ほど、人間脳傾向が強くなっています。現代の若者と、この世代の間には、大きな溝ができているように感じます。感情脳の活性化は、全ての人にとって必須です。社会をよりよい方向へ導くためには、感情脳の活性化が人類にとって最も必要なことだと言えます。ただ、このタイプは、自分の感情に流されてしまいやすいので、とりわけ意志を育てることです。
人間脳右脳タイプ(大脳新皮質・右脳)のマイナスパターン「無理だと思う…」
別名:諦観者 特徴:感覚型(具体性に欠ける。理想に生きて、現実感が薄い、とっさに動けない)
言動パターン:失感情気味。感覚に優れている。他者中心になると、何事にも無関心になりがち。
◆このタイプの人のテーマ(自分中心心理学より)
・まず、自分の欲求に気づくこと。
・意志を育てるために、感情に気づき、実感するレッスンをする。
人間脳右脳タイプの特徴(諦観者タイプ)
現実感に乏しいタイプです。理想を追い求めながらも、空虚な世界観を作っていく傾向があります。考えること、思うこと、なにかイメージを思い浮かべることを四六時中していて、現実との間に言わば、透明な壁を作っています。感情を感じることはどちらかと言うと不得意ですが、他者のネガティブな発信には、敏感に反応しています。心の中で、相手を否定し、自分を否定し、最終的に諦め気分になっていきます。しかし諦め気分が自分の基準点になっていることに自覚がありません。日常に密着した生活感が乏しいために、このタイプは、感覚と感情の区別がわからず、感覚的イメージ的な愛を、本当の愛だと思い込んでいる人もいます。右脳は天才脳とも言われます。全体を包括的に、3Dのように空間を把握する能力も潜在していますが、その脳の回路を活性化させるには、感情脳をポジティブに働かせることが必要です。
人間脳左脳タイプ(大脳新皮質・左脳)のマイナスパターン「でも、でも、でも」
別名:詰問者 特徴:思考型(思考がループする。絶えず「でも」で生きている。指示が得意)
言動パターン:言葉に囚われる。損得、優劣、で競う。他者中心になると、言葉で相手を追い詰める。
◆このタイプの人のテーマ(自分中心心理学より)
・「喜怒哀楽」の感情を育てる。思考より感じ方で決める。
・自分を認める。
人間脳左脳タイプの特徴(詰問者タイプ)
自分の言動に自覚が芽生えにくいかもしれません。心の中に、強い否定意識があって、それが言動に表われてきます。自分を被害者だと認識(無自覚)しているため、実際には相手を責めながらも、そのとき自分が加害者となっていることには気がつきません。左脳タイプ同士は、お互い自分が被害者で相手が加害者と思い込み、そんな摩訶不思議な世界観の中で争いをエスカレートさせ、自分を他者から隔絶させていきがちです。思考に囚われていて、感じることが疎かになる分、人の好意や善意にも気がつけません。むしろ自分の穿った思考で、悪意に解釈し、そんな「思考の牢獄」から出ることができません。このタイプの人は、まず自分の五感から入り、プラスを感じる感度を育てていくこと、そして、自分の心が実は深く傷ついていることに気づき、自覚をもって自分を癒し、許し、認めることが必要です。